庵治石(あじいし)が最高級墓石材と呼ばれる理由を徹底調査【なぜ高い?】

最高級墓石材の庵治石、なぜ高い?
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庵治石(あじいし)が最高級墓石材と呼ばれる理由

庵治石が採石される香川県高松市庵治町および牟礼町は、日本石材三大産地の一つです。日本石材三大産地とは、品質の高い花崗岩(通称:御影石)が豊富に採れる名産地

香川県高松市庵治町および牟礼町

香川県の庵治、愛知県の岡崎、茨城県の真壁の3つの地域で日本石材三大産地と呼ばれます。
国内で採れる石材は日本の風土に合っているため、風化や変色しにくいという魅力を持っていると言われています。

墓石の材料として使用される300種の最高峰に位置する庵治石

墓石の材料として使用されている石材は、国産石材だけでも200種類以上で、輸入された外国産の石材を加えれば、300種以上に登ります。
その300種以上の墓石材の中でも最高峰に位置するのが庵治石です。

香川県高松市の五剣山

庵治石が採れる場所

突然ですが、香川県高松市にある五剣山ってご存知でしょうか?
香川県民の方であれば、ご存知かもしれませんが、香川県民以外は知らない方も多いと思います。

標高が375メートルで、5つの峰が剣のように連なっていることからその名がつきました。
実は、この五剣山の西側に広がる丁場(石を採る場所)から採石される石のことを「庵治石」と呼びます。

五剣山の西側に広がる丁場

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庵治石が高価な理由

庵治石は加工が非常に難しいとされています。
庵治石は、硬さを分類するモース硬度では、水晶と同じ硬さに値します。鉱物の結晶が緻密で強いことから墓石材として一般的に使用されている他の石材よりも硬いのです。
この硬いという特徴が墓石加工プロセスにおいては、ボトルネックとなり、庵治石が最高級と呼ばれる理由の一つになっています。

石として硬いということは、経年劣化を起こしづらく、墓石として利用するには素晴らしい特徴を持った材料であることに違いはありません。
但し、墓石を加工するという観点から見れば、手間のかかる弱点とも言えます。

墓石は、日本国内以外で加工された墓石であっても「国産墓石」として販売されていることはご存知でしょうか?日本国内で取れた石材を中国に輸出し、加工してから輸入し、販売する。このような墓石が全体の8割とも言われています。

国内で取れた石材を国内で加工した本当の意味での国産墓石は、極々、僅かな量しか国内では建てられていません。

その中で、庵治石は、材料である庵治石自体を国外に出さないという取り組みをされていることもあり、庵治石は基本的には国内で取れた石材を国内で加工した本当の意味での国産墓石なのです。

また、庵治石には傷も多く、ナデと呼ばれる独特の模様もあり、全体の採石量から墓石として販売に至る庵治石の量は3%ほどと言われています。

更には、庵治石、最大の特徴である石の表面に現れるまだら模様の「斑 (ふ) 」を均一な模様に揃えるためには、相当な採石量を必要とします。

このような複数の要因から庵治石が他の墓石材と比べ、高額になり最高級墓石材と呼ばれるようになりました。

最高級墓石、庵治石のお墓を安く買う方法は?

少しでも安く庵治石のお墓を購入したい。という方にオススメの方法があります。

それは、庵治石の産地である庵治町・牟礼町に足を運ぶことです。

庵治石の採掘が今もなお続けられている香川県高松市庵治町・牟礼町。最盛期には500社近くの石材関連企業が存在しました。しかし、現在では200社程度に減っています。

それでも200社もの石材関連企業がある地域は、日本で庵治町・牟礼町だけです。

このブログを読んでくださっている皆様の地域の石材店に庵治石の墓石の値段を聞いてみてください。その後、庵治町・牟礼町に足を運び、庵治石の産地にある石材店にも庵治石の墓石の値段を聞いてみてください。恐らく、墓石の運搬費や施工費などを含めても安くなるはずです。

あまり知られていませんが、庵治町・牟礼町には、全国で庵治石の墓石を建立している石材店もあります。少しでも安く庵治石のお墓を購入したいという方は、庵治町・牟礼町に足を運び、庵治石でお墓を建立した場合の見積もりをもらいましょう。どんなに遠方でも親切に対応してくれるはずです。

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この記事を書いた人

大阪市出身。大学を出てすぐに石材店へ就職。営業として墓地や墓石を6年間、販売。その後、職業訓練を経てWebデザイナーに。現在はブロガーとして様々なブログを運営。

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