全国の有名寺院にお墓や永代供養はあるの?ないの?を調査しています。今回の有名寺院は、京都市下京区にある西本願寺(にしほんがんじ)です。
西本願寺は「お西さん」と呼ばれる浄土真宗本願寺派の本山寺院として有名ですが、墓地はあるのか?永代供養はあるのか?といった、お墓に関することってあまり認知されていないですね。
実は、西本願寺が運営している納骨堂と墓地はあるのです。加えて、永代経とよばれる故人の供養方法もあります。
その辺りの西本願寺のお墓や永代供養についてを詳しく、また、基本情報や見どころ、宗派や歴史なども分かりやすくまとめています。
このページは、京都市でお墓や永代供養を探している、西本願寺に納骨したい、とお考えの方へ向けた内容です。
京都・西本願寺とは
西本願寺は、京都市下京区堀川通にある浄土真宗本願寺派の本山寺院です。
正式には本願寺といいます。烏丸通りに面する東本願寺と間違えないように西本願寺と一般的に呼ばれています。地元の方からはお西さんという愛称でもよばれることが多いです。
1994年にはユネスコの世界遺産「古都京都の文化財」の一部として登録されています。
京都の西本願寺までは、京都駅から歩いて訪れるアクセス方法がおすすめです。
たくさんの人が往来する主要駅の、京都駅から15分ほど歩くと西本願寺に着きます。西本願寺の周辺には。龍谷大学のキャンパスや龍谷ミュージアムや興正寺があります。堀川通りに面しています。
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京都・西本願寺にお墓はある?
京都の西本願寺に、霊園や墓地や納骨堂などといったお墓があるのかどうかを調べてみました。
結論として、西本願寺が運営しているお墓は2つあります。
京都市東山区の大谷本廟(おおたにほんびょう)は西本願寺が運営している納骨堂です。なお大谷本廟は、浄土真宗を広めた親鸞の墓所だと言い伝えられています。
また大谷本廟の東側に位置する広くて高台の墓地を、大谷墓地(おおたにぼち)と呼び、こちらも西本願寺が管理している墓地になります。
ここで注意すべきなのは、大谷本廟も大谷墓地も、西本願寺から車でおよそ10分の場所に位置していることです。大谷本廟や大谷墓地の近くには、清水寺へ繋がる五条坂や「東山五条」の大きな交差点があります。
一方、烏丸通りにある東本願寺が管理している墓地は大谷祖廟や東大谷墓地などと言うので、間違いのないよう気を付けてください。
近年お墓の種類は多種多様になってきています。一般的な墓石や納骨堂や樹木葬などと、一言で「お墓」と言っても色んなお墓の形が存在します。
西本願寺の場合、一般的な墓石を建てたいならば大谷墓地、納骨堂がいいのならば大谷本廟を利用されるのがよいでしょう。
ただし、どちらのお墓も宗派が決まっています。浄土真宗本願寺派の方だけが使用できます。
西本願寺の大谷本廟や大谷墓地の資料請求や見学予約は、直接問い合わせるのがオススメです。
- 大谷本廟:075-531-4171
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京都・西本願寺に永代供養はある?
続いては、西本願寺に永代供養はあるのかどうかを調べてみました。
結論として、京都の西本願寺には永代経という供養方法はありますが、遺族の代わりにお墓を管理してくれるわけではありません。
今一度ここで確認しておきたいのが「永代供養」という言葉の定義です。
永代供養とは、様々な理由によってお墓参りにいけない遺族に代わって、お寺や霊園がずっと供養しつづけることです。
ただ世の中に出回っているイメージでは「お寺や霊園が跡継ぎのいない遺族の代わりに、お墓をずっと管理してくれること」が永代供養であるとなっています。この言い回しでも間違いではないのですが、本来は、お墓の管理を代わるのではなく、故人への供養を代わりにするという意味で使われていました。
今でもお寺によっては、跡継ぎのいないお墓の管理を代行せず、故人の供養を代わりにすることを「永代供養」と謳っているところがあります。そういったお寺の場合、故人の戒名・法名を記入した位牌や過去帳を祀って、永代供養を行います。
西本願寺の永代経には、故人の年忌・祥月にあわせてお勤めをしてくれる年忌・祥月法要などいくつか種類があります。ただ、どの法要も一度依頼すればずっと供養は続きますが、お墓の管理まではしてもらえません。
つまり、お墓の管理はあくまで遺族や親族で行うことになります。ここは注目ポイントです。
その点も踏まえて、西本願寺の永代経を申し込みたい方は、直接お問合せしてください。
- 本願寺寺務所 075-371-5181
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この先は、京都・西本願寺の見どころや歴史、宗派について紹介していきます。
京都・西本願寺の見どころと特徴
京都の西本願寺の見どころは、3つ挙げられます。御影堂(ごえいどう)、唐門(からもん)、飛雲閣(ひうんかく)です。
まずは、一つ目の見どころは、御影堂です。国宝に選ばれています。御影堂は南北62m、東西48m、高さ29mの広い木造建築物です。中は大きく内陣と外陣にわかれていて、外陣にだけでも一度に千人以上を収容することができるそうです。内陣の中央には御厨子が安置されています。
なお、1999年からの約10年間、大規模な解体修理工事が行われ、現在は創建当時の輝きを取り戻しています。
見どころ二つ目に紹介するのは、国宝 唐門です。細部にわたる装飾彫刻が素晴らしいと知られています。唐獅子や龍、麒麟などの動物、牡丹や松、竹などの植物が彫られています。西本願寺の境内南側にあり、書院への正門として使われていました。時が経つのも忘れても見ていられることから「日暮らし門」とも呼ばれます。
そして最後は飛雲閣です。京都三名閣の1つで、国宝に指定されています。境内南東の名勝 滴翠園(てきすいえん)のなかの池に面して建っています。左右非対称ながらも均整の取れた構造が特徴的な名建築として知られています。全体的に柱が細く障子が多いことから、空に浮かぶ雲のようだったので「飛雲閣」と名付けられたと言われています。
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京都・西本願寺の歴史や伝説
西本願寺は、浄土真宗の宗祖である親鸞が亡くなった後、親鸞を慕う人々によって墳墓の地に御真影(お姿をそのまま写して作られた木像)を安置する廟堂が建てられたことが本願寺の創建のきっかけです。1272年のことです。
創建されたのち延暦寺から迫害を受けたりして、本願寺は場所を転々としていました。1591年に豊臣秀吉から土地の寄進を受けて、顕如上人が本願寺を大坂天満から現在の京都堀川六条へと移しました。その辺りの時期に、浄土真宗は本願寺派と真宗大谷派に分裂しています。
京都・西本願寺の宗旨宗派
ここまでにも触れてきましたが、西本願寺は浄土真宗本願寺派の本山寺院です。ちなみにですが、同じ京都市内にある東本願寺は真宗大谷派のお寺です。
西本願寺と東本願寺の教えに大きな違いはありません。ただ、念仏の唱え方が少し違います。「南無阿弥陀仏」を、西本願寺では「なむあみだぶつ」、東本願寺では「なもあみだぶつ」と唱えます。
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【まとめ】西本願寺にお墓や永代供養はあるの?
いかがでしたでしょうか。
総括しますと、西本願寺は大谷本廟と大谷墓地という2つのお墓を管理しています。大谷本廟は納骨堂、大谷墓地は一般的な墓地です。その2つのお墓はお寺の場所から少し離れてあります。
また、お寺に永代経を依頼することによって故人の供養をずっと続けることは可能ですが、跡継ぎのいなくなったお墓の管理はしてくれません。
西本願寺でお墓を持つときの注目ポイントは、浄土真宗の真宗本願寺派の方しか使用できないといった点です。別の宗派の方は、ほかの墓地をお探しすることがよいでしょう。
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