全国の有名寺院にお墓や永代供養はあるの?ないの?を調査していきます。今回のお寺は、和歌山県の高野山にある高野山真言宗の総本山、金剛峯寺(こんごうぶじ)です。たいへん有名なお寺ですが、金剛峯寺に墓地はあるのか、永代供養はあるのか、といったお墓に関する事ってあまり知られていないですね。
そこで、高野山・金剛峯寺にお墓や永代供養があるのか、加えて、金剛峯寺の見どころや歴史や宗派についてを調査してまとめました。
このページは、高野山でお墓や永代供養を探している、金剛峯寺に納骨したい、とお考えの方へ向けた内容です。
高野山・金剛峯寺とは
金剛峯寺は、和歌山県伊都郡高野町にある高野山真言宗の総本山寺院です。100か寺以上のお寺が密集する高野山の中で、最も代表的なお寺が金剛峯寺です。
高野山の金剛峯寺までは、車でのアクセスがおすすめです。金剛峯寺の側には、参拝者用の駐車場があり、無料で停められます。
高野山・金剛峯寺が運営しているお墓はあるの?
「お墓」と一括りに言っても、お墓には色々な種類があります。最も一般的なのが、墓標として石を建てその石の下に埋葬する、墓石タイプのお墓です。そしてその次に、建物の屋内に遺骨を収蔵する納骨堂タイプのお墓、墓標として木を植えてその木の周りに埋葬する樹木葬タイプのお墓、複数の遺骨とともに共同で埋葬する合葬合祀タイプのお墓などがあります。
このページでは、上のいずれかのタイプで、高野山の金剛峯寺が運営しているお墓、もしくは霊園・墓地があるのか、ないのかを調査しました。
調査の結果、総本山金剛峯寺が運営しているお墓はあります。「高野山中之橋霊園」という霊園が総本山金剛峯寺が運営している霊園になります。
高野山にお墓を持ちたい方は、金剛峯寺が運営している高野山中之橋霊園を検討してみてください。高野山中之橋霊園は、宗派関係なく墓地を申し込むことができます。お墓は一般的な墓石タイプのもの、合葬合祀タイプのものの二種類あります。中之橋霊園は金剛峯寺から少し離れた距離にあります。
さらに高野山周辺には、中之橋霊園のほかにも大きな霊園が数か所あります。また、金剛峯寺以外に近くのお寺が管理している寺院墓地も存在します。
「高野山のお墓」というと、歴史上の著名人や企業のお墓といった大きなお墓が建ち並ぶ奥の院(おくのいん)をイメージされる方が多いことでしょう。ただ、一般の方が奥の院のお墓を持つことは難しいです。
高野山奥の院には分骨のみを受け付ける納骨堂があります。全骨(胴骨)をどこかに別のお墓へ納めて、分骨した喉仏などの遺骨だけを、高野山奥の院へ納めることができます。こういった納骨方法を本山納骨と呼びます。
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高野山・金剛峯寺に永代供養はあるの?
では、永代供養はどうなのでしょうか。
永代供養とは、様々な理由によってお墓参りにいけない遺族に代わって、お寺や霊園が遺骨の管理と供養をしてくれることを言います。
ここでは「遺骨」と言いましたが、お寺が行う永代供養の中には、遺骨に対する供養に限らず、位牌などの故人を象徴するものに対する供養を指すことがあります。すなわち、お寺に永代供養があるという情報だけでなく、その永代供養が、遺骨を納骨できるタイプなのか、位牌のみのタイプなのかも確認する必要があります。
調査の結果、高野山の金剛峯寺で永代供養はできます。厳密に言うと、金剛峯寺が運営している高野山中之橋霊園に永代供養ができるお墓があるのです。
永代供養ができるのは、高野山中之橋霊園の永年管理墓(墓石タイプ)と合祀墓(合葬合祀タイプ)です。どちらも、跡継ぎはいなくなったら遺族の代わりに金剛峯寺が、遺骨の管理や供養を行ってくれます。
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この先は、高野山・金剛峯寺の基本情報や歴史や見どころについて紹介していきます。
高野山・金剛峯寺の見どころと特徴
高野山の金剛峯寺の見どころや特徴は、主に2つあります。一つは金剛峯寺の襖絵(ふすまえ)で、もう一つは蟠龍庭(ばんりゅうてい)と呼ばれる庭園です。
まず一つ目の見どころである襖絵は、金剛峯寺のあらゆる堂宇で見ることができます。襖絵のなかでも特に、囲炉裏の間と茶の間にある襖絵は、有名な日本画家である千住博画伯が作成した「滝図」と「断崖図」の2作品で、金剛峯寺の襖絵の中で特に人気です。
もう一つは、国内最大級といわれる石庭の蟠龍庭です。広さは2,340平方メートルもあり、雲海の中で向かって左に雄、向かって右に雌の一対の龍が向かい合い、奥殿を守っているように表現されています。また、その蟠龍庭の中に建つ、阿字観道場(一般非公開)では阿字観を体験できます。阿字観とは真言宗における呼吸法や瞑想法のことです。
高野山・金剛峯寺の歴史や伝説
金剛峯寺がある高野山は、「一山境内地」といわれ高野山全域がお寺の境内地とされているので、金剛峯寺の他にも100か寺以上のお寺が山内に点在しています。
昔は「高野山金剛峯寺」というと、高野山全域のことを意味していました。今でも少しその名残は残っているように感じます。
高野山金剛峯寺は、819年に京都の東寺と共に、真言宗の宗祖である弘法大師空海が開創しました。真言密教の聖地、弘法大師入定信仰の山として、今でも多くの参拝者が訪れています。
平安時代から上皇や天皇といった皇族などの参拝が多く、時代の権力者が信仰していたことでも知られています。高野山の奥の院に歴史的な著名人のお墓が多いことが、高野山の素晴らしさを物語っています。
金剛峯寺を始めとする高野山は、開創以来から明治時代までの間、女人禁制でした。
2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコ世界遺産に登録されています。
高野山・金剛峯寺の宗旨宗派
高野山金剛峯寺は、言わずと知れた高野山真言宗の総本山です。全国に約3700か寺の末寺があると言われています。
明治に入ってからも真言宗内の派閥で、合同や独立を繰り返しますが、1946年に現在の高野山真言宗として独立を果たします。
【まとめ】金剛峯寺にお墓や永代供養はあるの?
いかがでしたでしょうか。
高野山金剛峯寺のお墓や永代供養、見どころや歴史などについて説明してきました。
金剛峯寺は「高野山中之橋霊園」という霊園を運営しており、その霊園では宗派を問わず一般の方がお墓を建てることができます。また、永代供養もできます。
和歌山県の高野山周辺には、高野山中之橋霊園の他にもお墓や永代供養が多数存在するので、資料請求や見学をして、比較検討されることをおすすめします。
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