「全国の有名寺院にお墓や永代供養はあるの?ないの?」を調査します。今回のお寺は、岩手県平泉にある観光名所、中尊寺(ちゅうそんじ)です。「中尊寺金色堂」の名前でとても有名なお寺ですが、中尊寺に墓地はあるのか、何宗のお寺なのか、といったお墓に関する事ってあまり知られていないですね。
そこで、岩手県・中尊寺にお墓や永代供養があるのか、また、中尊寺の見どころや歴史や宗派についてを調査してまとめました。
このページは、岩手県でお墓や永代供養を探している、中尊寺に納骨したい、とお考えの方へ向けた内容です。
岩手県・中尊寺とは
中尊寺は、岩手県西磐井郡平泉町にある天台宗の大本山寺院です。山号は関山(かんざん)、ご本尊は釈迦如来です。奥州藤原氏ゆかりのお寺で、中尊寺金色堂(ちゅうそんじこんじきどう)と呼ばれるお堂で有名です。2011年に世界遺産に登録されています。
中尊寺金色堂は、松尾芭蕉が奥の細道で「五月雨の降残してや光堂」と詠んだことでも知られています。中尊寺の境内には松尾芭蕉の歌碑も建てられています。
岩手平泉の観光名所で、中尊寺の境内は厳かなで落ち着いた雰囲気のある場所です。参拝者用の駐車場から中尊寺の境内まで、月見坂と呼ばれる上り坂の参道を歩いてお参りします。月見坂は緑豊かで樹齢が長い木々が多く、霊験あらたかな雰囲気があります。
岩手県の中尊寺までのアクセスには、車で行くことをおすすめします。参拝用の駐車場がありますが、境内までは少し登り道を歩きます。
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岩手県・中尊寺にお墓はあるの?
「お墓」と一括りに言っても、お墓には色々な種類があります。最も一般的なのが、墓標に石を建てて石の下に埋葬する墓石タイプのお墓です。そしてその次に、建物の屋内に遺骨を収蔵する納骨堂タイプのお墓、墓標に木を植えて周りに埋葬する樹木葬タイプのお墓、複数の遺骨とともに共同で埋葬する合葬合祀タイプのお墓などがあります。
ここでは、上のいずれかのタイプのお墓が、岩手県の中尊寺にあるのか、ないのかを調査しました。
調査した結果、岩手県の中尊寺にはお墓はありません。
これまでの中尊寺の住職や檀家が使用するお墓や供養塔は、いくつか境内に見受けられましたが、一般の方が使用できる墓地や霊園はありません。
ちなみに、中尊寺には弁慶のお墓があるとされています。
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岩手県・中尊寺に永代供養はあるの?
では、永代供養はどうなのでしょうか。
永代供養とは、様々な理由によってお墓参りにいけない遺族に代わって、お寺や霊園が遺骨の管理と供養をしてくれることを言います。
ここでは「遺骨」と言いましたが、お寺が行う永代供養の中には、遺骨に対する供養に限らず、位牌などの故人を象徴するものに対する供養を指すことがあります。すなわち、お寺に永代供養があるという情報だけでなく、その永代供養が、遺骨を納骨できるタイプなのか、位牌のみのタイプなのかも確認する必要があります。
調査した結果、岩手県の中尊寺では永代供養ができません。
通常の回向や読経を依頼することはできますが、永代的に供養できるわけではないようです。
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この先は、岩手県・中尊寺の基本情報や歴史や見どころについて紹介していきます。
岩手県・中尊寺の見どころと特徴
岩手県の中尊寺の見どころや特徴は、3つあります。中尊寺の本堂、金色堂、宝物館である讃衡蔵(さんこうぞう)の3つです。
まずは、中尊寺の本堂です。たいへん立派な木造建築で造られていて歴史を感じます。本堂の中では今でもお経が挙げられています。現在の建物は1909年に再建されたものです。ご本尊の両脇にある灯籠には、伝教大師最澄以来灯り続ける不滅の法灯が護持されています。
次に、中尊寺の境内のなかで最も知られている国宝、金色堂(こんじきどう)です。金色堂は、中尊寺で唯一、創建当時のまま残っていますお堂です。ただし今は、金色堂の現存を保護するために建物に囲われています。その中に入るとガラス越しに金色堂が見物できます。金色堂全体が金箔で覆われ、螺鈿彫刻が素晴らしく装飾も煌びやかで感動しました。中にはご本尊の阿弥陀如来、向かって右に観音菩薩、左に勢至菩薩、左右に3体ずつ地蔵菩薩が並びます。その最前列には持国天と増長天が破邪の形相でこの仏界を守護しています。金色堂の仏像構成は独特のもので他に例を見ません。奥州藤原氏の初代の藤原清衡、向かって左の壇に二代の藤原基衡、右の壇に三代の藤原秀衡のご遺体が安置されています。拝観料が必要になりますが、一度は目にされることををおすすめします。
中尊寺には宝物館もあります。讃衡蔵(さんこうぞう)と呼ばれます。讃衡蔵へ入るのにも拝観料は必要です。中には、奥州藤原氏の残した文化財が3000点も収蔵されています。どれも歴史を感じるものばかりです。
岩手県・中尊寺の歴史や伝説
開山は、850年、比叡山の高僧であった円仁によって行われたといわれています。
その後12世紀初め、奥州藤原氏の初代・藤原清衡が前九年・後三年の合戦で亡くなった命を供養するために建立したのが、中尊寺とされています。
その後、奥州藤原氏の二代基衡は毛越寺を、三代秀衡は無量光院を、岩手平泉の地に建てました。奥州藤原氏が滅亡した後は、中尊寺は鳥羽法皇御願の寺とされ、源頼朝など様々な実力者の庇護を得て存続してきました。
そしてまた、1689年から奥の細道の旅に出た松尾芭蕉は、中尊寺を訪れ金色堂を見て「五月雨の 降り残してや 光堂」と謳い、今も後世へと伝えられています。
近代に入って、2011年に「平泉-仏国土を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」として世界文化遺産に登録されます。
岩手県・中尊寺の宗旨宗派
岩手県の中尊寺は、天台宗の東北大本山寺院です。
1958年に天台宗東北大本山の称号を許されて総本山延暦寺より不滅の法灯を分火され、今も本堂で護持されています。
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【まとめ】中尊寺にお墓や永代供養はあるの?
いかがでしたでしょうか。
奥州藤原氏ゆかりのお寺で、金色堂が有名な岩手平泉の中尊寺ですが、調査の結果、一般の方が使用できるお墓や永代供養はありませんでした。
ただ、古くに建てられたお墓や供養塔があったり、弁慶のお墓があるとも言い伝えられています。
天台宗の方は、東京上野の寛永寺や総本山延暦寺の霊園も検討してみてはいかがでしょうか。
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